5  線形1自由度振動系の強制振動(2)−ベースが振動する場合:防振問題−

(05forcedvib12)

 

・ ベースの振動がばね支持によってマスの振動を如何に減らすかを見る.

            運動方程式は

  

            マスの定常振動は

    , 

   (固有振動数), (減衰比),

 (振動数比)

  と置くと

     

・ を振動伝達率と言う.

 

          シミュレーションにおける描画画面

         画面左側 : 振動の時間経過(描画画面上でキーsを押し続けると時間的変化が表示される)

右側 : マスとベースの振動と系の周波数特性(キーfを押した場合)

 

          シミュレータの使い方

         スタート (1)系の定数入力 (2)外力条件入力 (3)初期条件設定 描画

         キー操作(描画画面上でキーを押し,変更は文字画面上で)

s    :振動継続(sを押し続けないと何も変化しない)

m   :系の定数変更

g    :系の定数変えず,外力条件変更

j    :上記系を変えず,初期条件変更

f    :周波数特性描画

X, x :スペクトルの横軸拡大縮小

T, t  :振動曲線時間軸拡大縮小

Y, y :振動・周波数特性の縦軸拡大縮小

 

● 特徴

(1)       z=のときζが何であってもである.

(2)       z=以下の外力振動数ωでは防振の効果がない.

(3)       で防振効果があるが,ζが小さいほどその効果は大きい.

(4)       しかし,ζが小さいと突発的なベース振動があると,それによる生じるマスの振動は短時間では消えない.