14.固体摩擦のある1自由度振動系の強制振動(14Solidfricvib)
運動方程式は
正規化して
上はシミュレーション,下は周波数特性を計算するときに使う.
● シミュレーションにおける描画画面
画面左側:振動曲線(変位・速度各振動・固体摩擦変化)
右側:周波数特性(外力の大きさF・固体摩擦Frを固定,減衰比ζをパラメータとする周波数特性)
およびマスの振動
・ 周波数特性において,無停止振動は赤,一時停止振動は青の曲線となっている.
● シミュレータの使い方
・ スタート → (1)(文字画面で)m,λ,k入力 → (2) 外力F,ωf入力 → (3) 固体摩擦力Fr入力
→ (4) 初期条件入力 → 描画画面表示
・ キー操作:描画画面上で
s :振動の時間変化(何も押さなければ静止したまま)
m :系の定数m,λ,k変更
f :外力条件F,ωf変更
j :初期条件変更
y, Y :振動曲線・周波数特性の振幅を縮小拡大する(1回毎に変更)
t, T :時間軸縮小拡大(1回毎に)
z, Z :周波数軸縮小拡大(1回毎に)
ESC :終了
● 特徴
(1) 固体摩擦Frが存在すると,外力振動数が低いとき一時停止振動(stickslip)が生じる.
(2) 教科書にはFr/F>π/4では振動が生じないと書かれているが,一時停止振動がどの周波数でも生じる.
(3) ζ<<1,z<<1では2回停止振動が生じる.周波数特性は無停止振動・一時停止振動のみの計算をして表示しており,表示された振幅は正確でない.